現在、多くのコーヒーショップがある街、宝塚。
そんな宝塚に、日本最古のコーヒーチェーン店があったのをご存じでしょうか?
お店の名前は「カフェ・パウリスタ」
「パウリスタ」は、「サンパウロっ子」という意味だそうです。
「カフェ・パウリスタ」は、1911年(明治44年)6月に箕面で開業。
その後、東京銀座や大阪道頓堀に店舗を拡大、1912年(明治45年)には宝塚でも営業していたようです。
「カフェ・パウリスタ」があったのは、宝塚新温泉(現在の宝塚大劇場)。
宝塚歌劇の上演が始まったのが1914年(大正3年)なので、まだ大劇場が屋内プールとして使われていた頃でしょうか?
宝塚の「カフェ・パウリスタ」の店内の様子が収められた絵はがきです。
絵はがきのメニューには
・菓子付きコーヒー 十銭
・アイスド冷コーヒー 五銭
の他に紅茶やプデング、サンドウヰッチといったメニューも書かれています。
「カフェ・パウリスタ」があった正確な場所は不明ですが、かつて「宝塚ヘルスセンター」があった辺りと思われます。
現在、大劇場の中にはウッディテラスがあり、観劇の合間に武庫川を眺めながら食事をする人で賑わいます。
宝塚に「カフェ・パウリスタ」があった当時も、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごしたのかもしれませんね。
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