少し前になりますが、このゴールデンウイークに能勢妙見山にお参りしてきました。
能勢妙見山は運命を司る星の王様「北極星」をお祀りする、北極星信仰の聖地です。
ちなみに能勢妙見山は、お寺?神社?どちらなのでしょうか?
「鳥居があるから、神社でしょ!?」
と思っていたのですが、どうやら違うみたい。
能勢妙見山には鳥居があり「妙見宮」とも呼ばれてい ますが、 神社ではありません。
「日蓮宗霊場 能勢妙見山」とあるように、日蓮宗のお寺です。
鳥居があるのは神仏習合の名残ともいわれていますが、鳥居はもともと聖と俗界をへだてるためのもので神社に限ったものではありません。
能勢妙見山の歴史
能勢妙見山の歴史は、今から約1250年前。
妙見山がまだ為楽山と呼ばれていた頃にさかのぼります。
時は天平勝宝年中(750年頃)のある日のこと。
この山に天空から「星の王様」が降りてきました。
驚いた村人達は、仏教僧の行基に教えを請い、その山頂に北辰星(北極星)をお祀りしたのが、能勢妙見山での北極星信仰の始まりと伝えられます。
能勢妙見山のご本尊・ご利益は?
能勢妙見山のご本尊は、妙見大菩薩(みょうけんだいぼさつ)です。
妙見大菩薩は、星々の王様(尊星王)とも呼ばれ、常に北を指し人に先行きを示すところから「開運の神」とされています。
宇宙の中心・根源とされ、星々のなかで最高位にあり、あまねく願いをお聞きくださる諸願成就の仏さまです。
ご利益として、五穀豊穣・天下泰平・一族繁栄・病気平癒・息災延命・商売繁盛・交通安全・学業成就・縁結びなどがあります。
平安時代には現世利益を願う妙見信仰が広まり、中世には武士の軍神として、近世には諸願成就の仏として民衆の信仰を集めました。
能勢妙見山にお参りしてきた
それでは能勢妙見山をお参りしていきましょう。
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能勢頼次 像 |
鳥居の右側にある銅像は、能勢頼次(のせ よりつぐ、1562~1626)です。
この銅像は、昭和48年4月に建立されました。
能勢頼次公は、能勢妙見山を基を開いた人で、一時期滅びた能勢家を再興させた、能勢中興の人として知られています。
彼は能勢妙見山を開基し、戦国時代から江戸時代にかけ、武将や旗本として活躍しました。
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神馬 |
能勢妙見山には、8頭の神馬がいます。
北極星を守護する星として、北斗七星と輔星(そえぼし)を合わせた計8つの星があるといわれています。
また古来より仏神に馬を奉納することは功得甚大といわれ、願い事を叶えてもらうため馬を奉納する習慣がありました。
そのため、妙見さんを守護する神馬も8つの星に合わせて、境内に8頭存在しています。
商売や受験など、ここという人生の岐路に立って勝負に出るときには、開運殿+神馬のお馬さんにお願いすると運気が上がると言われています。
鳥居をくぐってしばらく行くと、「開運殿」と「三角点」の分かれ道に。
この日は「開運殿」の方角に進んでいきました。
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信徒会館 星嶺 |
参道を歩んでいくと見えてきたのが、木枠とガラス張りの建物。
この建物の名前は、「信徒会館 星嶺」(しんとかいかん せいれい)と言います。
建築したのは、世界的な建築家である高松 伸(たかまつ しん)。
「星」と「矢筈」をモチーフに、ガラスと木で構成された外観が特徴です。
展望テラスからは大阪平野と兵庫県下を一望でき、四季折々の情景が楽しめます。
残念ながら、この日は新型コロナの影響で中に入ることが出来ませんでした。
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能勢妙見山の山門 |
信徒会館 星嶺の隣には、山門があります。
実はこの山門、大阪府と兵庫県の境界線上にあります。
この写真では山門の手前が兵庫県、山門をくぐると大阪府になります。
「開運殿」へは山門をくぐって、階段を下ります。
能勢妙見山の寺務所です。
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能勢妙見山の開運殿 |
寺務所の向かいにある建物が「開運殿(本殿)」です。
運を開く御殿と書いて「開運殿」。
お参りすると、とても運が良くなりそうですね(⌒∇⌒)
この日も多くの方が、参拝されていました。
開運殿は、慶長10年(1605)能勢頼次公によって草創され、天明7年(1787)能勢頼直公の本願によって再建されました。
明治28年11月に大改修され、現在に至ります。
開運殿の向かいには、絵馬堂がありました。
絵馬堂の中にあった出会いの鐘。
能勢妙見山の讀経堂(どきょうどう)です。
この日もお坊さんがお経を読んでいらっしゃいました。
浄水堂(じょうすいどう)です。
浄水堂の龍神様です。
浄水堂の屋根の獅子木鼻。
歴史を感じます。
妙見山のお土産屋さんで販売していた「妙見山名物 開運あめ」
このあめをなめると、運が開けるかも!?
雰囲気も良さそうです。
阪急バスの「妙見山上バス停」です。
残念ながら平成31年7月7日に廃線となってしまいました。
現在はバスは運航していませんが、ベンチは残され記念撮影スポットになっています。
能勢妙見山の御朱印
能勢妙見山の御朱印は寺務所で頂けます。
コロナ禍のため、私が参拝した時は御朱印は、書き置きのみとなっていました。
初穂料は300円です。
開運殿をバックに頂いた御朱印の写真を撮影しました。
御朱印の右下には、疫病退散祈願のアマビエのスタンプが押されていました。
中央には力強く「開運殿」と書かれています。
見ているだけで、運が開けてきそうですね(⌒∇⌒)
妙見山の馬みくじ
妙見山の「馬みくじ」です。
運命を司る北極星の神様である妙見さん。
その周りには、北斗七星と輔星を表した八神馬が仕えています。
御神馬の運んできた妙見さんのご宣託を指針として下さい。
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能勢妙見山の馬みくじ |
木彫りの馬の口に、おみくじがはさんであります。
おみくじは、500円です。
能勢妙見山の「オンライン馬みくじ」はよく当たる?
能勢妙見山には「オンライン馬みくじ」というオンラインのおみくじがあります。
おみくじの種類は、全部で15種類。
吉凶の代わりに上・中・下と、お告げ(メッセージ)が書かれたシンプルなおみくじです。
妙見山まで参拝できないという遠方の方も、オンラインで馬みくじを引くことができるのは嬉しいですね(⌒∇⌒)
せっかくなので、私も引いてみました。
おみくじを引くときの心得として、次の3つの注意点が書かれています。
・何を占うかをしっかり考えてから引くようにして下さい。
・一つの占いにつき一回しかなさらないで下さい。
・出た結果はあくまで目安です。それを元にご自身でしっかりと考えて下さい。
「何が良いかな~?」
と少し考え、思い浮かんだのが、たまたまネットでみかけた
「キティちゃんの純金小判が欲しい!!」
というもの。
「いつごろ純金小判が手に入りますか?」
という雑念100%の想いでおみくじを引いてみると
その結果は・・・
なんと・・・
「中下」でした(;´Д`)
雑念100%の状態では、どんな願いも叶わないでしょう(⌒∇⌒)
まあ、納得です。
お言葉を読んでみると
「時、到らずして、おもいごとたえず望みごと叶いがたし
名木の春を待ちて芽を出すが如く
このことのちにはととのうべし」
と書かれていました。
しかし、「のちにはととのうべし」と書かれていたので、誠実に生きていれば良いことがありそうです。
もう一度、心を入れ替えて、おみくじをひいてみることに。
今度は、家族みんなが健康で過ごせていることに感謝しながら引いてみると・・・
結果はなんと・・・
上中吉でした(⌒∇⌒)
このオンライン馬みくじ、なんだか私の心を読まれているみたいで、不思議な感じです。
みなさんも一度、ひいてみてはいかがでしょうか?
能勢妙見山
住所:大阪府豊能郡能勢町野間中661
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