阪急宝塚駅を降り、宝来橋を渡ったところに建つガラス張り建物。
宝塚でも数少ない日帰り温泉施設のナチュールスパ宝塚です。
有馬温泉と同じ金泉や銀泉の温泉やフィットネスジムがあり、多くの方に利用されています。
そんなナチュールスパ宝塚に関する、ちょっと気になる記事が神戸新聞に出ていました。
ナチュールスパ宝塚の経営が厳しく、最悪の場合、温泉事業そのものをやめてしまう可能性もあるそうです。
・2004年から指定管理者制度で運営されているが、建物の老朽化や故障のため今後も高額な維持管理費が見込まれること。
・コロナ禍の影響で利用者が減少していること。
などが原因として挙げられています。
ナチュールスパ宝塚には10年ほど前に1度だけ行ったことがあります。
でもそれきりで、すっかり足が遠のいています。
宝塚市にはJR中山寺駅の近くに「宝乃湯」という日帰り温泉施設があります。
こちらも有馬温泉と同じ金泉の源泉かけ流し温泉で、いつも多くのお客さんで賑わっています。
私もコロナの前には、2~3か月に1度のペースで通っていました。
温泉の後には店内のレストランで食事をし気軽に温泉気分を味わえる、お気に入りのスポットでした。
「ナチュールスパ宝塚」は温泉としての魅力がない?
同じ日帰り温泉施設なのに、一方は大賑わいで、もう一方は経営危機。
なぜこうも違ってしまったのでしょうか?
個人的には「ナチュールスパ宝塚」は日帰り温泉施設の魅力に欠ける点が多かったと思います。
例えば
・温泉らしくない外観
・露天風呂がない(水着着用のジャグジーはある)
・男性が入れるお風呂が少ない(反面、女性用は多い)
・サウナがない
・狭い
などなど。
ナチュールスパ宝塚といえば、まず頭に浮かぶのが安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっぱなしの建物。
確かに世界的に有名な建築家が建てた立派な建物かも知れません。
しかし「温泉」といえば、道後温泉や城崎温泉のように風情を感じさせる建物が思い浮かびます。
それに比べナチュールスパ宝塚の外観からは、温泉らしさをまったく感じられません。
また鉄筋コンクリート造の建物ということで、間取りの変更も難しく、施設の維持管理費も高くなっているのかも知れません。
「建物は文化的な価値が高いので、可能な限り有効活用したい」
と役所の方は考えておられるみたいですが、旧宝塚ホテルに比べてこのコンクリートの建物のどこに文化的な価値があるのか、私には分かりません。
露天風呂が無いのもマイナスだと思います。
屋上には「露天ジャグジー」はありますが、男女一緒で水着着用が必要。
眺めの良い露天ジャグジーは魅力的ですが、わざわざ水着に着替える必要があるのは、とても面倒です。
普通に男女別の露天風呂を作れば良かったのに、と思いますが狭い敷地では無理だったのでしょうね。
また男性専用の温泉は3階の金泉、銀泉の2つだけ。
露天風呂もない、サウナもない、男性専用の温泉は2つだけ。
男性客にしてみれば、ナチュールスパ宝塚よりも宝乃湯の方が魅力的に見えるのは間違いありません。
ナチュールスパ宝塚は温泉ではなくスポーツジム?
ナチュールスパ宝塚を温泉施設と考えると、あまり魅力を感じません。
しかし、ナチュールスパ宝塚をスポーツジムとして考えると、結構イケてます。
ウェルネススパ会員になれば月額7,700円で、施設内の温泉、露天ジャグジー、フィットネスクラブが使い放題。
フィットネススタジオでは、ヨガやピラティスのコースもあり女性の方に喜ばれそうです。
ジムやヨガで汗を流した後に天然温泉に入れるなんて、他のスポーツジムには真似できない魅力です。
しかも月額料金は驚きの7,700円!
毎日天然温泉に入れて、フィットネスクラブも使い放題でこの価格。
スポーツジムとして考えると、とても魅力的に思えるのですが、なぜか経営不振に。
いったい何故なんでしょうねぇ?
まとめ
今回はナチュールスパ宝塚の経営が厳しいというニュースを聞いて、一宝塚市民としての辛口の感想を書いてみました。
経営状況が厳しいと言われていますが、狭い敷地にコンクリートの建物を建てた時点で、それは分かっていたはず。
いっそのこと建物の解体も含めて、ゼロから見直しをする時期が迫っているのかも知れません。
ナチュールスパ 宝塚
住所:兵庫県宝塚市湯本町9−33
TEL:0797-84-7993
公式HP:ナチュールスパ宝塚
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