久安寺の紫陽花が見頃です。「あじさいうかべ」やアクセス情報、期間限定御朱印をご紹介

梅雨の晴れ間の週末、大阪府池田市にある久安寺の紫陽花を見てきました。

関西地方の紫陽花の名所のひとつでもある久安寺。

関西花の寺二十五霊場第12番のお寺として、春には桜やボタン、夏にはハスやスイレン、秋には紅葉、冬にはロウバイなど四季折々の花が楽しめます。

毎年6月中旬から7月初旬にかけては境内の池に紫陽花を浮かべる「あじさいうかべ」が行われ、訪れる人の目を楽しませてくれます。

今回はそんな久安寺の紫陽花をじっくり堪能してきましたので、境内の雰囲気や紫陽花、御朱印情報など写真を多めに使ってご紹介していきます。

久安寺の基本情報

久安寺は大阪府池田市にある高野山真言宗のお寺です。

大阪・神戸から丹波へと通じる摂丹街道、伏尾の里に位置する久安寺は、神亀2年(725)行基菩薩の開創、天長年間(824~834)に弘法大師によって真言密教道場として再興された「安養院」が前身。

後に火災で諸堂はことごとく焼失しましたが、久安元年(1145)に近衛天皇の勅願寺として桜門、堂塔伽藍、四十九院などが再興され、久安寺と改称されました。

安土桃山時代には豊臣秀吉が参拝したという由緒あるお寺であり、境内には彼が手植えした榧(かや)の老木もあります。

住  所:大阪府池田市伏尾町697

拝観時間:午前9時~午後4時

拝観料:300円

御本尊:千手観音像(秘仏)

公式サイト:久安寺


久安寺へのアクセス方法

【電車・バスをご利用の方】

阪急電鉄宝塚線 池田駅下車。

阪急池田駅から西バス乗り場で約20分弱 久安寺下車すぐ。

池田駅から久安寺へのバス便は、1時間に1本ほどしかありません。

事前に時刻表で時間を確認してから行かれるようお願いします。

池田駅から久安寺へのバスの時刻表は、こちらのサイトが分かりやすいです。



【車でお越しの方】

中国道中国池田ICから北東へ約6キロ、または阪神高速木部第一出口から北東へ約3キロ(5分)です。




久安寺の駐車場情報


久安寺には、参拝者用の無料駐車場が約120台分あります。(臨時駐車場を含む)

しかし、紫陽花や紅葉の季節になると、土、日曜日は混雑のため駐車できない可能性もあります。

久安寺周辺にはコインパーキングが一つもないため、休日に行かれる方は、開門直後(午前9時)など混雑する時間を避け、参拝されることをおススメします。


久安寺の駐車場の手前には、阪急バスのバス停があります。

久安寺の無料駐車場

手前は普通車、奥には大型バスが駐車できます。


駐車場から「あじさいうかべ」が行われている具足池へは、徒歩約1分です。

久安寺の駐車場を出て食堂「かやの木」さんの隣を進むとすぐです。


私が久安寺を訪れたのは6月下旬の金曜日の午前10時前でしたが、お寺の隣にある駐車場は既に満車状態でした。

そのため150メートルほど北にある久安寺霊園の臨時駐車場(約10台分)に駐車しました。

久安寺の臨時駐車場

久安寺の臨時駐車場です。

こちらも駐車料金は無料でした。


臨時駐車場から霊園を抜け、参拝受付で拝観料300円を支払い、参拝します。

久安寺は愛犬と一緒にお参りできる


寺社仏閣の中には

「ペットを連れての参拝はご遠慮ください」

といった張り紙を見かけることがありますが、久安寺では愛犬と一緒にお参りできるのでしょうか?

久安寺では愛犬にリードをつけたり、カートに乗せている状態なら、飼い主さんと一緒に参拝できます。

「あじさいうかべ」で愛犬の写真を撮影した後、一緒に境内を散策できるので、愛犬家の方にもおススメです。

久安寺の「あじさいうかべ」


見頃が過ぎた紫陽花を池に浮かべる「あじさいうかべ」は、拝観受付の手前にある「具足池」で行われています。

2022年の「あじさいうかべ」の開催期間は、6月16日〜7月3日となっています。


今では多くの方が訪れる「あじさいうかべ」は、

「終わりを迎えるアジサイに潤いを与え、彩りと諸行無常を感じてほしい」

と住職さんが2005年から始められたものだそうです。


具足池の「あじさいうかべ」です。

この日は風が強かったせいか、紫陽花は池の半分に集まっていました。


池に浮かぶ涼しげな紫陽花。

愛犬と一緒に撮影している方も、たくさん見かけました。

「きれいや紫陽花やな~」

最近はインスタやツイッターなどで多くの方が池に浮かぶ美しい紫陽花をアップしています。

みなさん、とても上手に撮影しています。

私も下手ですが、インスタにアップしてみました。


久安寺の紫陽花の見頃は?

久安寺には「あじさいうかべ」以外にも、紫陽花の見どころがたくさんあります。

ちなみに久安寺の紫陽花が見頃(満開)になるのは、「あじさいうかべ」が始まってから1週間ほど経ってから(2022年は6月23日頃)のようです。

私が訪れた時は、ちょうど満開で青や赤、白とカラフルな紫陽花が楽しめました。

ここでは境内で撮影した紫陽花の写真をご紹介します。








久安寺の紫陽花の季節限定「あじさい切り絵御朱印」


紫陽花の季節に久安寺を訪れたならぜひ授かって頂きたいのが、紫陽花の季節限定の切り絵御朱印です。



涼しげな紫陽花ブルーの台紙に、本尊の千手観音さまとアジサイが精工な切り絵で表現されています。


紫陽花と一緒に撮影すると、いい思い出になること間違いなしです。

2022年の「あじさい切り絵御朱印」の配布期間は、6月4日から7月3日まで。

初穂料は1,000円です。


久安寺の見どころや境内の雰囲気

久安寺配置図(久安寺公式サイトより引用)

ここでは紫陽花以外の久安寺の見どころをご紹介します。

久安寺の楼門(国重要文化財 昭和25年8月28日指定)


亀岡へと抜ける山越えの道に面して、独特の優美な姿を見する楼門。

室町時代初期応永年間(1394~1428)建立といわれ、羽根を広げ、今まさに飛びたとうとする鳥のような、軽やかな楼門です。


直線のない軒反りの見事なフォルムが、稀有な技法として重要文化財に指定されています。


本 堂


本尊の千手観音(秘仏)を祀る本堂です。





三十三所堂


西国三十三所観音を祀る三十三所堂です。


本堂から三十三所堂へ続く廊下。


秋になると背景の山々が紅葉に包まれます。

虚空園



東にア字山(生命)、西にバン字池(心)を配した虚空園は、四季彩りの絶えることない花の聖地です。

久安寺のバン字池

具足池


拝観受付の手前にある具足池。

6月中旬から7月初旬にかけ、水面に紫陽花が浮かぶ「あじさいうかべ」が行われます。

朱雀池


神亀二(七二五)年、行基菩薩がたどり着いた朱雀池。

自然にできたこの池が、久安寺の始まりと言われています。


お寺の南側になる朱雀池。

初夏になるとハスや睡蓮が美しい花を咲かせます。

地蔵堂


開創と同時に墓参者の休憩、園事務を兼ねた地蔵堂。


地蔵堂の向かいにある開祖 行基菩薩像。

ニッコリ笑っているお姿が印象的です。


行基菩薩像の隣にあるお地蔵様もにっこり(⌒∇⌒)


こちらのお地蔵様は「よっ、久しぶり」と言ってるのかな?


榧(かや)の老木



拝観受付所の前には、豊臣秀吉で手植えしたと伝わる「榧(かや)の老木」があります。

400年の時を経た今も、毎年実をつけます。

鐘撞堂(開運の鐘)


撞くと運が開けるといわれる「開運の鐘」です。

1撞き100円で、誰でも鐘を撞くことができます。




腰掛石



鐘撞堂(開運の鐘)の隣にある腰掛石です。

この石は月見の茶会の際に、豊臣秀吉が腰を掛けたと言われています。

仏塔


舎利殿涅槃堂(納骨慰霊堂)です。



中に入ると、目の前には全長6.4メートルの釈迦涅槃像が。


涅槃像の上には、たくさんのお賽銭が置かれていました。


頭の後ろにも器用に置かれています。


涅槃像と一緒にインスタ風の写真が撮れるグッズもありました。

トイレ


トイレの天井は板張、壁はぬりかべと、とても綺麗でした。

便器もウォシュレットで快適でした。


久安寺のランチは「かやの木」がおススメ


久安寺の隣に「かやの木」という、うどん、そば、柿の葉寿司が有名な食堂があります。

久安寺にはこれまで数回、訪れたことがありますが、今回初めてランチにお邪魔しました。

今回注文したのは、

私 … 柿の葉寿司定食(950円)

妻 … 花ざる定食(1100円)

です。

柿の葉寿司定食(950円)


定食の柿の葉寿司は5個ありました。

内訳は、鯖3個、鮭2個でした。

花ざる定食(1100円)

どちらも、とても美味しかったです。

ごちそうさまでした。


⇒「かやの木」さんのメニューやお店の雰囲気はこちらでご紹介しています。


かやの木

住  所:大阪府池田市伏尾町634−1
営業時間
平 日:午前11時から午後5時
土日祝:午前11時から午後8時
定休日:火曜日(祝日は営業)

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