「丁字ヶ滝」に行ってきた!ルートや歴史、雰囲気をご紹介

「宝塚の人気スポット」

といえば、どんな場所を思い浮かべますか?

宝塚大劇場や阪神競馬場といった大型施設を思い浮かべる人も多いと思います。

しかし宝塚には、大劇場や競馬場ができる以前から「宝塚八景」という8つの観光名所があったことをご存知でしょうか?

今回は宝塚八景の一つ、丁字ケ滝に行ってきました。

感想や雰囲気、ルートをご紹介します。

「丁字ヶ滝」の基本情報と行き方

丁字ヶ滝は、阪急宝塚駅から徒歩10分ほどの所にあります。

駐車所はありませんので、お車でのお越しはご遠慮ください。

住 所: 兵庫県宝塚市月見山2丁目2−39

入場料:無料

営業時間:24時間

駐車場:なし


「丁字ヶ滝」の歴史

丁字ケ滝は、大正4年に発行された「摂北温泉誌」に「宝塚八景」の一つとして紹介されています。

明治末期から大正時代には滝の前に茶店ができ、宝塚温泉の観光客をもてなしていたそうです。

昭和40年代に宝塚市が新たな温泉を求め、この場所で地下1000メートルのボーリング調査を行いましたが、湧出量が少ない冷泉のため、工事を断念。

以来、この場所は放置され、訪れる人の少ない荒れ地となっていました。

しかし2020年頃から地元ボランティアの方々の活動により整備され、宝塚八景の趣を取り戻しています。


「丁字ヶ滝」に行ってきた


阪急宝塚駅から徒歩約10分。

丁字ヶ滝は、見返り岩の向かいにあります。

ドラえもんの看板が目印です。


丁字ヶ滝の看板です。


見返り岩道や千歳橋の由来が書かれていました。


看板の下には落石注意のお知らせが。

滝壺へ行かれる方は右側のスロープを利用した方が安全とのことです。


雨が降った場合のお助け傘もありました。


看板から下を見ると急な坂道になっています。


滝壺へは、ドラえもんの看板のある右手の入口から降りることにしました。


滝壺へ向かう途中には、丁字ヶ滝の由来が書かれた看板がありました。

読んでみましよう。

丁字が滝の由来

宝塚温泉が明治20年開業したのち付近の観光地として賑わい同35年に描かれた宝塚八景の中で「丁香飛瀑」と取り上げられる程の観光名所であったとゆう

内には丁字ガ滝隧道の土木遺産もあります。

又 熱い泉源を求めて千米の ボーリングした跡もあります

マチ文庫 愛の松原より


入口から15メートル程奥に進むと、小さな滝が見えてきました。

さらに滝壺に近づいてみましょう。

ここから先はゴロタ石が多いので、足を滑らせないよう注意してください。


「長寿の渡し」という赤い橋を渡ります。


到着しました。

滝の落差は12~3メートルほど。

「日本の滝百選」に選定されている箕面大滝の落差が33mなので、箕面大滝の3分の1のスケールです。

小さいながら立派な滝です。

滝を訪れる先週は雨が少なかったこともあり、水量は少なめでした。


「丁字ヶ滝隧道」の現在


丁字ヶ滝の10メートルほど手前には、今は使われていない隧道(丁字ヶ滝隧道)があります。

手前にある看板を読んでみると、丁字ヶ滝隧道は、明治35年旅館「寿楼」が夏季納涼のために作った隧道のようです。


建築当初はこの中を歩いて通過することができましたが、現在は入口に柵が立てられ立入禁止となっています。


丁字ヶ滝隧道が建築された当初は、高さ2メートル、幅2メートル、長さ30メートルの人が歩けるサイズでした。

しかし現在は、足元に大量の土砂が堆積し、高さは1メートルほど。

トンネルの向こう側は閉鎖されており、奥に進むことは出来ません。

天井にはレンガが敷き詰められ、120年前の姿がそのまま残っています。

「丁字ヶ滝」に湧いている温泉


滝から5メートルほどの所に、

「マイネーム ゆずか かえる(湯塚 蛙)」

と書かれた看板が出ていました。

「下を向いて」

と書かれており、下を見てみると


カエルの置物と金色の温泉を発見!

ここはかつて宝塚市が新たな温泉を目指してボーリング調査を行った跡だそうです。

源泉からは今も温泉がプクプクと湧き出ています。

丁字ヶ滝の温泉は有馬温泉と同じ金泉。

ただ残念ながら温泉ではなく、冷たい冷泉。

なめてみるとピリリと塩辛い。

宝塚が温泉の街であることを思い出させてくれます。



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