【ウィルキンソンの謎】宝塚市立文化芸術センターにあるウィルキンソン自販機の写真の駅はどこだ?



先日、宝塚市立文化芸術センターを散歩していると、ウィルキンソンの自販機が目につきました。

宝塚市はウィルキンソン発祥の地ということで、ナチュールスパの隣にもウィルキンソン・オンリーの自販機が設置されています。

ここの自販機はウィルキンソン以外のドリンクも販売していました。


自販機の側面には、創業当時の懐かしい白黒写真が貼られています。

写真を詳しく見てみましょう。

かつての西宮生瀬工場の内部でしょうか?

かなり大きい工場です。

瓶詰されていた頃のウィルキンソン。

ラベルのデザインも現在とはかなり違っていますね。


瓶の王冠。
王冠を見ると、当時のウィルキンソンタンサンのことが分かります。

瓶の容量は190ml。
原材料は、水・二酸化炭素。
製造者は、アサヒ飲料



気になったのが、この写真。

TANSANと大きく書かれた倉庫の隣に、機関車がモクモクと煙を吐きながら止まっています。

いったいどこで撮影されたのでしょう?気になります。

ということで前回に引き続き、アサヒ飲料株式会社 お客様相談室に尋ねたところ、次のような回答を頂きました。

おそらく場所は、旧国鉄福知山線の惣川駅(1904年(明治37年)〜1979年(昭和54年)廃駅)で、撮影時期は、1904年(明治37年)頃と思われます。

惣川駅は1904年(明治37年)に「ウィルキンソン タンサン」や線路の砂利などを運ぶ駅として、宝塚駅と生瀬駅の間にあったようです。
1904年は「ウィルキンソン タンサン」の工場が紅葉谷から生瀬に移転した年です。
製品を運ぶためにこの惣川駅と「TANSAN」の文字がある製品倉庫が作られたものと思われます。

この写真は、JR宝塚駅のすぐ近くにあった惣川駅で撮影されたんですね。

撮影されたのは、今から116年も昔

1904年というから驚きです。

今は線路沿いに住宅が立ち並んでいますが、当時は田畑が広がっていたのでしょう。

ちなみに現在の惣川駅跡地は、このようになっています。


JR生瀬駅から宝塚駅行きの電車内から撮影した写真です。

一番奥の線路が貨物用、隣の線路が採石場用です。

一番奥の線路の隣に、「TANSAN」と書かれた倉庫があったのかも知れませんね。


この動画の1分5秒あたり、一番右手の線路の隣に惣川駅があったと思われます。

今は住宅街となり風景もすっかり変わってしまいました。

これから100年後、どのような風景が広がっているのでしょう。

国鉄福知山線 惣川駅跡
住所:兵庫県西宮市塩瀬町


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