2021年11月5日(金)~7日(日)まで一般公開されていた宝塚の旧山田家住宅に行ってきました。
旧山田家住宅は、宝塚南口に大正10年(1921年)に建築された近代和風建築です。
宝塚開発期における和風住宅の姿を残した地域史を象徴する文化財として、平成11年に宝塚市の国登録有形文化財第1号として登録されました。
また平成28年に所有者死亡により宝塚市へ寄贈されています。
旧山田家 平面図 |
受付で「旧山田家住宅について」という説明文を頂きました。
一般公開されていたのは、上記の図面の斜線部分(玄関、取次、客間、寝室)のみでした。
旧山田家住宅の客間(外観) |
旧山田家住宅の玄関 玄関には登録有形文化財のプレートが掲げられていました。 |
旧山田家住宅の客間(内部) |
玄関を上がって、右手には客間(8畳)がありました。
床の間や出書院もあり、立派なお部屋です。
この部屋で客人を迎えたのでしょう。
旧山田家住宅(通常非公開)
客間となりの廊下。
廊下の先は非公開でした。
ふすまには、昔の手紙が貼られていました。
昔は紙が貴重品だったので、捨てたり焼いたりせず、いらなくなった帳簿や手紙、図面などの紙を襖(ふすま)に再利用していたそうです。
客間から見たお庭です。
とても広く、わびさびを感じさせます。
現代の私たちが家を建てるときは、南向きの日当たりの良い方角にお庭をつくることが多い ですが、このお庭は北向きにつくられています。
これは日本庭園によくある手法で、日当たりよりもお庭を見ることが目的です。
蹲踞(つくばい)や築山(つきやま)も設けられ、 座敷や縁側から見る風景を形づくっています。
旧山田家住宅の寝室(6畳) |
寝室の時計 |
今回公開されていたのは、以上です。
平面図をみると他にも浴室棟や離れもあり、そちらも見てみたかったです。
同時期に公開されていた洋風建築の旧松本邸と違い、「和」を感じる旧山田家住宅でした。
今日まで一般公開されていた宝塚南口の旧山田邸に行ってきました。
— ももすけ (@momosukesanpo) November 7, 2021
国登録有形文化財になっており普段は非公開です。100年前に建築されたお家に入ることができ貴重な体験でした。客間から見える広いお庭は、侘び寂びを感じさる立派なものでした。 pic.twitter.com/IWI7afizBV
住 所:兵庫県宝塚市南口2丁目12-37
建築年 :大正10年
建築様式:近代和風住宅
構 造:木造 日本瓦(一部セメント瓦)葺 1階(一部厨子2階)建
建築面積:123.14㎡
国登録有形文化財(平成11年6月7日登録)
平成28年所有者死亡により宝塚市へ寄贈
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