清荒神の「荒神影向の榊」でお賽銭を頂いたら、小さな奇跡が起こった話

兵庫県宝塚市の清荒神(きよしこうじん)に行ってきました。

清荒神といえば、火の神・台所の神様、そして宝塚有数のパワースポットとしても有名です。

そんな清荒神には「お賽銭を持ち帰って、お守りにできる」という全国でも珍しい風習があるのをご存じでしょうか?

今回は、そんな清荒神にお参りした時に起こった不思議な出来事をご紹介します。

清荒神の基本情報

住  所:兵庫県宝塚市米谷清シ1

ご本尊:大日如来

開門時間:5時00分~21時00分(12月31日21時~ 1月3日は除く)

駐車場:あり(無料駐車場380台)

公式サイト:清荒神清澄寺


清荒神へのアクセス情報


【電車・バスをご利用の方】

阪急電鉄 宝塚線・清荒神駅より参道を歩いて約15分(タクシーを利用される方は、宝塚駅で下車し約10分)

JR宝塚線・宝塚駅より徒歩約30分(タクシー利用で約10分)

清荒神の駐車場情報


清荒神の駐車場は、参道入口に380台分の無料駐車場があります。

ただし土日祝日は、大変込み合いますので、電車・バスのご利用がおすすめです。

なお年末年始の交通規制時には、車での参詣はできませんのでご注意ください。

10月1日から3月31日までの期間は、日曜日と祝日限定でJR宝塚駅から清荒神駐車場までの直行バスも出ていますので、そちらもご利用ください。

運賃(片道)大人:220円、小人:110円


清荒神はお寺?神社?


「清荒神」という名前から、「清荒神は神社だ」とお思いの方も多いのではないでしょうか?

宝塚在住40年の私もその一人。

しかし清荒神は神社ではなく、お寺なんです。

清荒神の公式サイトにも、清荒神は

真言宗十八本山の内のお寺です。「真言三宝宗 清荒神 清澄寺」

と書かれています。


しかし実際に参拝すると、清荒神には神様(三宝荒神)と仏様(大日如来)の両方が祀られています。

「お寺なのに、なんで神様がいるの?」

と不思議に思う方も多いはず。

これは清澄寺のご本尊である「大日如来」の守護神として、「三宝荒神」が祀られているからなんです。

清荒神の守護神「三宝荒神」とは?


清荒神のご本尊である大日如来さまをお守りしている「三宝荒神(さんぽうこうじん)」とは、いったいどんな神様なのでしょうか?

三宝荒神は、不浄や災難を除いてくれる火の神・竈門(かまど)の神様です。

古来、清浄を尊び、穢れや不浄を嫌う性質があるとされる荒神の一種で、そこからすべてを浄化する火の信仰と結びつき、竈門(台所)の守護神として、祀られるようになりました。

これは日本では、台所や竈が最も清浄なる場所であることから、俗間で信仰されるようになったものです。

三宝荒神の由来は諸説ありますが、『竈神祭考』によると、三宝は「仏・法・僧」の三宝を守護し、荒神は本来が三毒の化身である貪欲神・障碍神・飢渇神で、一切衆生の福徳を奪い、一切の障碍をなし、貧窮や災難を与える猛烈な祟り神でした。

常に家の竈に住んで荒神となり、その眷属もすべて悪鬼邪霊で人に祟り災厄をなす存在でしたが、丁重に鎮め祀ることにより、三毒が転じて三宝になったそうです。

清荒神の「おみくじ」は「吉」でも楽しい!


お参りの後には、おみくじを引いてみました。

おみくじは、拝殿の隣にある受付所にあります。

1回100円です。


お賽銭を入れ、おみくじの入った筒を「ジャラジャラ」と振り出します。

今回は73番でした。

その番号を覚えておき、隣のおみくじが入った棚から自分でおみくじを抜き取ります。


おみくじは「吉」でした。

「大吉でも、凶でもない、平凡な結果でちょっとつまらないな~」

と罰当たりな事を思いながら、おみくじを読んでみると意外や意外、なかなか良いことが書かれています。


おみくじの上に描かれている絵を見てみましょう。

一人の男性がお祈りをしていると、空から筋斗雲のようなものに乗った三つの宝が降りてくる様子が描かれています。

これは三宝荒神でしょうか?

幸せが舞い込んでくるような、おめでたい絵ですね。

なお、おみくじに描かれた絵柄は、どの番号も共通です。


73番のおみくじに書かれていた和歌は、下記のとおりです。

〇闇晴れて心に掛かる雲もなし、輝く光身に受けて、より運勢これより開ける形なり

これから運勢がどんどん開けるという、とてもツイてる言葉を頂きました(⌒∇⌒)

ちなみに、これまでは私の運勢は「闇」だったらしいです。(そんな気はしなかったですが。)


一番下に書かれたお言葉も見てみると・・・

○此ミクジを得たる人はやみより、つきよに出たるかたちなれば是より後次第にりつしん出世あるべし天道を祈り日待ちしてよし

○悦び事十分よし

○病人本ぷくすべし

〇待人来るべし 失もの出べし水辺又遠き所にあり

○訴訟事叶うなり目上の人の後立にしてよし

○あらそい事よき方人をたのみてかつべし

〇屋づくり、やうつり、 こよめどり、たび立万よし

〇売買中人を入てよし総じて何事によらず我一分にてする事悪し

○生死は生く

〇しよくは何にても好めることよし

〇三宝荒神を念ずればよし開運出世すべし

何だか「吉」とは思えないくらい、良いことにオンパレードです!

この調子なら、宝塚大劇場のSS席最前列で舞空瞳さんを観ることも夢じゃない!?

ちなみに以前、毎日放送「ごぶごぶ」で浜ちゃんと檀れいさんが清荒神を訪れた際にも、おみくじを引いていましたが、どちらも「吉」でしたね。

画像引用:毎日放送「ごぶごぶ」

檀れいさんは20番の「吉」でした。

画像引用:毎日放送「ごぶごぶ」

浜ちゃんは58番の「吉」。

浜ちゃんの方は、あまり良いことが書かれていなかったようです(;´Д`)


清荒神の「荒神影向の榊」でお賽銭をもらえる?


神社やお寺にお参りした際には、お賽銭を入れてお祈りするのが普通ですよね。

しかし、清荒神には

「お賽銭を頂いて、持って帰ることができる」

という、ちょっと変わった風習があります。


拝殿の裏に、柵に囲まれた中に1本の「榊(さかき)」が植えられています。


この木が、お賽銭を頂ける「荒神影向の榊(こうじんようごうのさかき)」です。


榊の下には、多くの参拝者が投げ入れた5円玉や10円玉といったお賽銭が落ちています。

これを備え付けの木の棒を使って、手元に引き寄せると、そのお賽銭を使わずに大切に持っているとお守りになり、良縁に恵まれると言われています。

ただし、次回のお守りの際には、お礼としてお賽銭を2倍にしてお返しします。

なので、お賽銭は「もらう」のではなく、正確には「一人一個預かる」ということですね。

決して、お賽銭をもらって帰るわけではありませんので、お間違えの無いように(⌒∇⌒)


私も2022年(令和4年)の初詣の際に、荒神影向の榊で5円を預かりました。

その5円玉を財布に入れて、お守りにしたおかげでしょうか?

今年前半は、怪我や病気とも無縁で、宝塚歌劇の星組公演で大好きな舞空瞳さんをS席で観ることができました(⌒∇⌒)

ありがたや~♪


今回は、お礼参りということで、倍返しの10円を返します。

この10円玉が次にお参りに来た人のお守りになるんですね。

「この10円を拾った方に、良いことが次々と起こりますように♪」

との思いを込め、お戻しさせて頂きました。


そして今回、改めてお賽銭を預かろうと思い、柵の中をチェックしてみると

「きら~ん!」

と白く輝くお賽銭を発見!


なんと100円玉でした!!

他にも5円玉や10円玉が落ちていましたが、今回は欲に目がくらんで

「より多くのご縁が結べるように♪」

と最初に目についた100円を頂いて帰りました。

「どんな良縁が舞い込むのかな?」

とワクワクしながら過ごしていると、さっそく翌週に小さな奇跡が起こったのです。

清荒神「荒神影向の榊」のお賽銭を頂いたら、小さな奇跡が起こった話

清荒神にお参りした次の週末。

「そろそろお守りのご利益が出ても良い頃かな?」

と思いながらスーパーに買い物に行った時のこと。

昔見た映画で「ペイ・フォワード」という作品があるのですが、その作品と同じような出来事を体験しました。


内容は次のとおりです。

別の店で買い物をした荷物をお店のコインロッカー(美術館や博物館にある百円玉リターン式のロッカーです)に入れようとした時のこと。

荷物を入れ、ふたを閉めようと100円を入れようとしたところ、返却口に100円が残っていることに気づきました。

どうやら私の前に利用された方が、利用後に100円玉を取り忘れたようです。

毎週のように利用するコインロッカーですが、100円が残っていたのは初めて。


こんな時、みなさんはどうされますか?

次の三択からお選びください。

1、こっそり自分の財布にしまう。

2、スーパーの店員さんに連絡する。

3、何もしない(それを使ってロッカーを利用し、帰りにそのまま置いておく)

どれにしましたか?

このブログをご覧の多くの善良な方は、「2」を選んだのではないでしょうか?


ちなみに私は「3」にしました。

理由はこうです。

残っていたのが5千円とか1万円など大きな金額であれば、迷わず店員さんに連絡したでしょう。

ただ今回は100円という小さな額ですし、忘れた方も、たぶん忘れたことにすら気づいていないかもしれません。

最初、返却口に残っている100円玉を見て

「100円儲かった!ラッキー!」

と思ったのは事実です。


ただ100円といえば、清荒神の「荒神影向の榊」でお預かりしたお賽銭も100円でした。

どちらも同じ100円です。

これってもしかしてシンクロニシティ?



その時にふと頭の中にひらめいたのが

「この100円を使って、何か奇跡が起こせないか?」

ということ。


返却口に残った100円を見つけて、「ラッキー」とか「ツイてる」と思って財布に入れるかも知れません。

その出来事は、100円を見つけた人に起こった小さな奇跡ですよね。

この時、100円をそのまま財布に入れれば、ラッキーな出来事はそこで終了です。


ただ100円を残した状態にしておけば、次にロッカーを利用する人は同じように「ラッキー」とか「ツイてる」といった気持ちになり、小さな奇跡は続いていきます。

「与えられる奇跡」は滅多に起きないものですが、「与える奇跡」は今回のように起こそうと思えば意外と簡単に出来たりします。

『「与える奇跡」で、ツイてる気持ちが輪のように広がっていけば、世界はもっと幸せになるはず。そんな風に清荒神の神様も考えているのでは?』

そんな事をちょっと考えた週末でした。


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