だんだんと空気にひんやりとした気配が混じるようになり、秋が深まってきました。
最近はお散歩するにも心地よくて、つい遠回りをしてしまいます。
先日、花のみちを歩いていたときのこと。
ふと視線の先に、りんごや梨に似た丸い実をつけた木があって、思わず足を止めました。
少し黄味がかった、ころんと愛らしい実。
「なんだろう?」
と思い、写真を撮ってその場でGoogle検索してみると、どうやら「カリン」の木だったようです。
カリンの実をじっくり見るのは初めてだったので、なんだか新鮮な気持ちに。
見るからに美味しそうで、ついそのままかじってみたくなるのですが…
実は生ではとても硬くて、渋みも強く、そのまま食べるのには向かないそう。
見た目に騙されそうになります。
でも、カリンといえばあの良い香り。
昔からシロップやのど飴、蜂蜜漬けなどで利用されてきました。
確かに、あの透き通るような甘い香りは、喉にやさしく寄り添ってくれるイメージがあります。
実をそのまま部屋に置いておくだけでも、ふわっと香りが広がって秋らしい空気になるのだとか。
そういえば、宝塚歌劇団にも「かりん」という愛称の生徒さんがいますよね。
花組の極美慎くん、宙組の花菱りずさん……
名前を聞くだけで、爽やかで可愛らしい雰囲気を連想してしまいます。
秋の道端には、まだまだ知らない発見があるんだなぁと感じた日曜日の午後でした。



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