「ホテル若水」の日帰り入浴に行ってきた!雰囲気や評判をご紹介!


みなさんは「宝塚」という街に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?

多くの方は「歌劇のまち」というイメージをお持ちだと思いますが、かつては「湯のまち 宝塚」と呼ばれたくらい、多くの温泉施設や旅館がありました。

しかし阪神淡路大震災で宝塚駅周辺の建物も大きな被害を受け、また宿泊客の減少により残っていた温泉施設もほとんどが廃業となり、宝塚駅周辺で残っている温泉施設はナチュールスパ宝塚と宝塚ワシントンホテル、ホテル若水だけとなりました。

今回は、その中から宝塚温泉の歴史と絶景を楽しめる「ホテル若水」の日帰り温泉に行ってきましたので、その感想や口コミをご紹介します。


老舗旅館「ホテル若水」の外観や宝塚温泉の歴史


今回お邪魔したのは、武庫川にかかる宝来橋のたもとにある「ホテル若水」。

2021年に70周年を迎えた宝塚を代表する温泉旅館のひとつです。

阪急宝塚駅や宝塚大劇場からも徒歩5分ほどで、たいへん便利な場所にあります。

宿泊のほかに、料理付き日帰りプランや日帰り温泉もあり、目的や予算に応じた温泉プランが用意されています。

宝塚の夜景が楽しめる展望大浴場と露天風呂「宝甲の御湯」のほか、総檜造りの貸切風呂「檜香の湯」 や婦人露天風呂限定「バラ風呂」など、宝塚の魅力が感じられる温泉旅館です。


阪急宝塚駅から宝来橋を渡ると、ホテル若水のお土産売り場の入口が見えてきます。


お土産売り場の入口には、歴史を感じる「宝塚温泉」と書かれた石碑と宝塚温泉の歴史を伝える立て看板がありました。


立て看板には「宝塚温泉の歴史」と「ウィルキンソン炭酸の起源」が書かれていました。

今回は、宝塚温泉の歴史を少し読んでみましょう。

宝塚温泉の歴史

鎌倉時代、この辺りには小林荘(おはやしのしょう)という荘園がありましたが、1223年(貞応二年)に藤原光経が「津の国をはやし(摂津の小林)に湯浴」みして歌を詠んでいます。

伊子志(いそし)武庫山の山上にある潮泉山 塩尾寺(えんべいじ)の伝説では、室町時代、将軍 足利義晴の時代に、悪瘡(肌の病)を患い苦しんだ女性が、観音様の教えで武庫川の鳩ヶ淵ちかくの柳の根元に湧く酸い水からい水で湯あみして病を癒したのだといいます。

これが宝塚温泉の始まりだと伝えています。

江戸時代には、塩尾の湯、伊子志の湯、川面の湯などの名で親しまれ、「有馬温湯流レクタル餘水」と『摂陽群談』に記されています。

この温泉場は1887年(明治二十年)に「宝塚温泉」と命名されて近代的発展が始まりました。

この石碑はその年に建てられたものです。

現存する「宝塚」と刻まれたものの中で、最も古いものです。


ホテル若水の真下にある武庫川には、現在も温泉が「ぷくぷく」と湧いています。

実はこの「ホテル若水」がある場所こそ、宝塚温泉発祥の地といわれています。

鎌倉時代の初期から続く宝塚温泉の歴史を感じますね。


ホテル若水の日帰り温泉の料金や入浴時間、予約について


ホテル若水の日帰り温泉の料金は

・大 人1,800円(フェイスタオル付・税込)

・子ども 900円(フェイスタオル付・税込)

となっています。

バスタオルは脱衣室に用意されているので、手ぶらで訪れても大丈夫ですよ。


また館内利用券2,000円(子ども1,000円)分と入浴券がセットになったお得なチケットも販売されています。

館内利用券2,000円(子ども1,000円)分付き入浴券

・大人3,000円(フェイスタオル付・税込)

・子ども1,500円(フェイスタオル付・税込)

※ いずれも料金は、2021年12月24日現在


なお家族風呂「檜香の湯」は、宿泊客のみ利用可能となっています。

日帰り入浴では利用できませんので、ご注意ください。



館内利用券は、お土産物屋やロビーラウンジ「すみれ」で利用できます。

日帰り温泉が実質1000円で入れることになり、お得です。


ホテル若水の日帰り温泉の入浴時間は

11時30分~22時00分(最終受付20:00分まで)

です。

お昼前から晩ごはんを食べた後まで入浴可能ですので

気が向いた時に「ふらっ」と行けるのが良いですね。


ホテル若水の日帰り温泉は、予約不要です

ホテル1階の受付で

「日帰り温泉を利用したい」

と伝えるだけでチケットを購入することができます。

ホテル若水のレンタル浴衣

ホテル若水では、浴衣のレンタルも実施しています。

しかし、レンタルできるのは女性の宿泊者のみ。

日帰り温泉の利用客は、レンタル浴衣は利用出来ませんので、ご注意ください。


ホテル若水の館内の様子


日帰り温泉の申し込みは、ホテル正面の自動ドアを入った左手にある受付で行います。

料金を支払うと、入場券とフェイスタオル、ビニール巾着袋がもらえます。

ちなみに貴重品ですが、脱衣場にも鍵付きの貴重品ロッカーがありますが、財布やスマホなど大事なモノは、受付に預けて置くことをオススメします。

受付を済ませたら、エレベーターで大浴場のある8階へ向かいます。

1階エレベーターホール隣の池には、大きなニシキゴイが悠々と泳いでいました。

エレベーターの中には宝塚温泉と宝塚発祥のウィルキンソン炭酸の懐かしい写真が飾られていました。


写真を見ていると、8階に到着しました。

エレベーターを出た、すぐ右手は展望スペースになっています。

どんな眺望なのでしょうか?

窓から見る風景は、まるでヨーロッパの街並みのよう。

ここからは武庫川や宝塚ホテル、宝塚大劇場など宝塚らしさ100%の風景楽しめます。

ちなみに同じ場所から夜に撮影した写真が、こちらです。

どうですか?

宝塚ホテルがライトアップされ、武庫川に映る「逆さ宝塚ホテル」や大阪方面の夜景が楽しめます。

婦人露天風呂からは、この夜景を見ながら温泉に入ることができます。

宝塚の夜景を見ながら温泉に入れるのは、ホテル若水だけです。

エレベーターを下りると正面には、下駄箱があります。

日帰り温泉をご利用の方は、ここでスリッパに履き替えます。

エレベーターを下りた左手には

「寳塚温泉」

と書かれた立派な看板が飾ってあります。

宝塚温泉の看板

この歴史を感じる看板は、もともと宝塚旧温泉の温泉浴場に飾られていたもの。

しかし1897年(明治30年)の大雨で武庫川が氾濫し、温泉浴場は流出。

この看板も堺の浜寺まで流されてしまいました。

それが偶然見つかり、現在のホテル若水が建つ場所にあった宝塚第一ホテルのロビーに掲げられていました。

平成6年に宝塚第一ホテルが廃業後、同ホテルを引き継いだホテル若水の新館開業に合わせ、大浴場のある8階に飾られるようになりました。

先ほどの看板の右手には、男風呂と家族風呂、湯上がり処があります。

左手には女風呂があります。

男湯へ続く廊下には、宝塚温泉の懐かしい写真が飾られていました。







明治時代から多くの人が訪れる人気の温泉だったんですね。


写真の向かいには、風呂上がりに休憩できる「湯上がり処」がありました。


湯上がり処は、のんびりくつろげる畳スペースと


イスとテーブルもありました。


湯上がり処にある冷たくて美味しい黒豆茶の給水器。

風呂上がりの黒豆茶は、とても美味しいですよ。

また湯上がり処には、水琴がありました。

水琴の音色に癒されながら、ほっこり休憩できます。


「ホテル若水」の露天風呂に入った感想


それでは、宝塚温泉に入ってみましょう。

脱衣室に入ると、すぐ隣に「宝甲の御湯(ほうこうのみゆ)」と書かれた説明が飾られていました。


ホテル若水の大浴場と露天風呂を「宝甲の御湯」と呼ぶんですね。

とても縁起のよい名前ですね。


脱衣場に入ると、目の前に冷水機があります。

温泉に入る前や後に、水分補給が出来るのは嬉しいですね。


冷水器の後ろには、電動マッサージチェアが2台ありました。

こちらは無料で利用できます。

お風呂上りにいかがですか?


洗面台の上には、ヘアドライヤーやクシ、整髪料や使い捨てカミソリが用意されていました。

シェービングクリームは用意されていないので、必要な方はご持参ください。


バスタオルは脱衣場に山積みで用意されていますので、持参不要です。

脱衣場には脱衣かごがむき出しで置かれており、スーパー銭湯のような鍵付きの脱衣ロッカーはありません

そのため貴重品は、1階の受付に預けるか脱衣場のロッカーに入れておきましょう。


それでは大浴場に入ってみましょう。


こちらがホテル若水の大浴場(男湯)です。

ひろびろとした大浴場は、大人10人が入っても余裕がありそう。

座って入れるジェットバスは、3か所ありました。

温泉は熱すぎず、ちょうど良い湯加減です。

のぼせることもなく、ゆっくり温泉に入れました。


洗い場は

・区切りあり5か所

・区切りなし6か所

ありました。


内湯で体を温めたら、露天風呂に入りましょう。

殿方露天風呂「宝甲の御湯」(引用 ホテル若水)

とてもいい雰囲気の露天風呂です。

私が露天風呂に入ったのは、ちょうど夕暮れ時。

沈む夕日や夕暮れ時の宝塚の街並みを眺めながら入る露天風呂は、絶景でした。

露天風呂の泉質は、無色透明の銀泉。

肌についた温泉を「ペロッ」と舐めると、塩辛く、温泉の成分がたっぷり含まれている感じ。

温泉は少しぬるめで、やわらかな湯ざわり。

吹き抜ける風を感じながら、ずっとこのまま入っていたくなります。

風呂上りには体はポカポカになり、寒い季節にピッタリの温泉でした。


次に女湯も見てみましょう。

婦人露天風呂「宝甲の御湯」(引用 ホテル若水)

こちらは女湯の露天風呂です。

ここからは宝塚大劇場や宝塚ホテルの夜景が楽しめそうですね。

そしてホテル若水の温泉の目玉といえば、こちら。

ホテル若水のバラ風呂(引用:ホテル若水)

婦人用露天風呂限定の「バラ風呂」です。

毎週月曜日と土曜日に実際されているバラ風呂は、約400輪のバラの花が浮かぶゴージャスな温泉です。

クレオパトラも愛したと言われるバラ風呂には、イライラした気分を鎮め、疲労回復や穏やかな眠りへと誘うアロマ効果があるといわれます。

風呂上がりにほのかに薫るバラの香りに、身も心も癒されそうですね。


ホテル若水 婦人露天風呂限定「バラ風呂」

実施日時:毎週月曜日・土曜日 16:00~22:00

※3月~5月のみ昼の時間帯もバラ風呂が実施されます。

毎週月曜日・土曜日 11:30~16:00

(但し、休館日は除く)


ホテル若水の日帰り温泉の感想・評判・口コミ

今回、お邪魔したホテル若水の日帰り温泉ですが、歴史ある宝塚温泉だけあり、やわらかな湯ざわりや風情ある露天風呂など、ずっと入っていたくなる温泉でした。

特に女湯では毎週月曜日と土曜日に「バラ風呂」が実施されているので、宝塚歌劇を観劇された後にゴージャスな「バラ温泉」なんて素敵じゃないですか?

ただサウナや岩盤浴といった施設はなく、内湯と露天風呂だけの日帰り温泉の料金にしては、少し高いと感じました。


しかし、館内利用券付き入浴券や館内にある日本料理「山茶花(さざんか)」の日帰りプランを利用すれば、美味しい食事と絶景がセットで楽しめるので、時間に余裕のある方はこちらを利用するのもいいですね。

宿泊予約サイトの口コミを見てみると、なかなか高評価です。

・楽天トラベルの口コミ総合評価:4.61

・一休の口コミ総合評価:4.48

ホテル側のコメントも丁寧で好感が持てますね。






ホテル若水の基本情報

施設名:ホテル若水(宝塚温泉)
住 所:〒665-0003 兵庫県宝塚市湯本町9−25
電話番号:0797-86-0151
営業時間:11:30~22:00(最終受付20:00まで)
定休日:不定休
お風呂:男女別内湯・露天風呂「宝甲の御湯」、家族風呂「檜香の湯」(家族風呂は宿泊客のみ利用可)
お湯の色:無色
泉 質:ナトリウムー塩化物泉
日帰り温泉入場料:大人1800円、子ども小学生以下900円(フェイスタオル付・税込)(2021年12月現在)
駐車場:あ り(日帰り温泉利用客には、無料サービス券が発行されます)
公式サイト:ホテル若水



ホテル若水へのアクセス・駐車場

【電車をご利用の場合】
・阪急宝塚線・今津線「宝塚駅」下車 徒歩約3分。
改札を出て、正面に見える階段(エスカレーター)を下り、右手に進むと歌劇のブロンズ像のある広場に出ます。そのまま真っ直ぐ進み、武庫川に架かるS字に曲がった宝来橋を渡ると到着です。

・JR宝塚線「宝塚駅」下車 徒歩約5分。
改札を出て、歩道橋を渡り阪急「宝塚駅」方面へ。あとは上記と同じです。

【お車でお越しの場合】

大阪方面からお越しの場合、中国自動車道「宝塚IC」で降りて、国道176号線を約10分、距離にして3kmほどです。
駐車場は、ホテルの地下1階と2階にあります。
日帰り温泉を利用される方は、受付でサービス券をもらえば駐車料金は無料になります。

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