『縁切りの神様』として全国に知られる京都の安井金比羅宮。
悪縁を断ち切り、良縁を引き寄せたいと願う参拝者が後を絶たない、日本でも指折りの縁切りスポットです。
私自身もこちらに参拝して救われた経験があるのですが、先日、実はさらにご利益が期待できる“特別な場所”があることを知りました。
それが、安井金比羅宮で“神様に最も近づける場所”とされる『御背の御扉』。
今回は、その御背の御扉について詳しくお伝えしたいと思います。
京都・安井金比羅宮とは?縁切りの神様で有名な理由
京都市東山区にある「安井金比羅宮」は、縁切りと良縁のご利益で知られる神社です。
悪縁を断ち切り、新しいご縁を結びたいと願う人々が全国から訪れます。
境内には「縁切り縁結び碑(いし)」と呼ばれる大きな絵馬の形をした石があり、紙に願い事を書いて碑をくぐることで、悪縁を絶ち良縁を呼び込むといわれています。
私の体験談
私が初めて安井金比羅宮を訪れたのは、職場の人間関係に悩んでいた頃でした。
自分ではどうにもならない状況に追い詰められ、藁にもすがる思いで参拝したのです。
すると不思議なことに、しばらくして思いがけない形で問題の相手と距離ができ、気がつけばその縁がすっと切れていたのです。
それ以来、安井金比羅宮には特別なご縁を感じ、感謝の気持ちを込めて何度か足を運んでいます。
→【体験談】安井金比羅宮は効果なし?縁切り祈願の1年後に驚きの結果が・・・
安井金比羅宮の特別な参拝方法
先日、久しぶりに訪れた安井金比羅宮で、普段とは違う、より神様に願いが届きそうな参拝方法がある事を知りました。
ほとんどの方は参拝の際、本殿正面で手を合わせ、絵馬を書き、縁切り碑をくぐるだけで終わると思います。
私もこれまではそのように参拝していました。
しかし、安井金比羅宮には本殿正面よりも、より神様に近い場所からお参りできるスポットがあったんです。
御背の御扉とは?本殿裏にある神様に一番近い場所
その場所とは、本殿の真裏にある「御背の御扉(ごはいのみとびら)」です。
安井金比羅宮の御祭神は、第75代崇徳天皇。
保元の乱の後、讃岐国(香川県)に幽閉され、京の都に戻ることなく崩御された悲運の天皇です。
本殿正面に祀られていますが、本殿真裏に「御背の御扉」という小さな扉があり、ここは御神座のすぐ後ろ、つまり神様に最も近い場所といわれています。
つまり、ここから参拝すると御祭神である崇徳天皇様に最も近い距離から願いを届けられるのです。
御背の御扉に手を合わせる習慣は、古くから一部の人に伝わっているそうですが、私が参拝した時には私しかいませんでした。
おそらく安井金比羅宮を参拝するほとんどの方は、御背の御扉をご存知ないのでしょう。
この日は、心を鎮めて御背の御扉の前に立ち、神様と向かい合うことができました。
参拝方法のポイントと心構え
正面からお参りする時と同じように心を込めて祈るだけです。
ただし、願い事を伝える際に注意したいのは、「誰かを不幸にしてほしい」といった類のお願いは絶対にしないこと。
例えば、縁切りを願う場合は
「〇〇さんとのご縁を円満に手放し、新たな良いご縁に恵まれますように」
といった形で、自分にとって前向きな祈りにするのが望ましいです。
「人を呪わば穴二つ」
という言葉があるように、他人の不幸を願えば、いずれ自分に返ってくるもの。
縁切りを神様にお願いするのは、相手を傷つけるためではなく、合わなくなったご縁を手放し、新しいご縁を結んで頂くためなのですから。
縁切りの願いを叶えるために大切な考え方
縁切りを神様にお願いしたあとは、すべてを神様に委ねましょう。
「願いは、いつ叶うのだろう?」
と不安に思い続けるのはやめましょう。
私も初めて安井金比羅宮にお参りした時、縁切りを願った人と縁が切れるまで約1年かかりました。
だから、不安になる気持ちはよく分かります。
しかし、
「人事を尽くして天命を待つ」
という言葉のとおり、不安な気持ちを持ち続けることはやめて、相手のことに心を奪われず、自分にできることを丁寧に積み重ね、結果を神様にお任せする。
そうした積み重ねが、古い縁を切り、新しいご縁へとつながる第一歩になるのだと感じました。
まとめ
今回は、安井金比羅宮の本殿裏にある「御背の御扉」についてご紹介しました。
安井金比羅宮といえば縁切り縁結び碑や縁切り絵馬等が有名ですが、本殿裏の「御背の御扉」からお参りすることで、神様により近い場所から願いを届ける事ができます。
静かな空間の中で神様に祈る時間は、古くなった縁から離れ、前に進む力を与えてくれるはず。
人間関係や人生に悩んだときは、御背の御扉の前に立ち、神様のお声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
0 コメント