旧福知山線廃線敷ハイキングコースレポ|武庫川渓谷の紅葉絶景ポイントまとめ

2025年11月も今日でおしまい。

紅葉シーズンもそろそろフィナーレを迎えつつあります。

皆さんはどこかへ紅葉を見に出かけましたか?

私はというと11月の三連休最終日に旧福知山線の廃線跡を歩きながら、のんびりと紅葉狩りを楽しんできました。

今回は、そのときの様子を写真とあわせてご紹介したいと思います。

旧福知山線廃線敷ハイキングコースとは?

旧福知山線廃線敷ハイキングコースは、旧福知山線の生瀬駅から武田尾駅まで武庫川沿いにのびる約4.7kmの区間。

ここは、かつて国鉄福知山線の列車が走っていた旧線跡をそのまま歩ける人気の「廃線敷ハイキングコース」です。

一歩足を踏み入れると、当時使われていたトンネルや橋梁、石積みの法面(のりめん)など鉄道遺構がそのまま残っており、どこか懐かしい雰囲気。

線路こそ撤去されていますが、枕木やバラストは当時のまま残され

「昔ここを列車が走っていたんだな」

と思わず想像してしまうほど、当時の面影が色濃く残っています。

平坦な道が続くため、子ども連れでも歩きやすいのが魅力。

特に人気なのが秋のシーズンで、武庫川渓谷の山々が紅葉に染まると多くのハイカーが訪れます。

道中には6つのトンネルがあり、内部は真っ暗なところも。

懐中電灯は必須ですが、その暗さがかえって探検気分を盛り上げてくれます。

このルートが廃線となったのは1986年。

カーブが多く速度を出せない区間だったため、新しいルートへ切り替えられ、旧線は長らく立ち入り禁止となっていました。

その後、地域の協力により整備が進み、2016年から現在のように一般開放されています。

今では、気軽に歩けて自然も楽しめる「ちょうどいいハイキングコース」として定番になりました。

鉄道が好きな人はもちろん、写真を撮りたい人にもおすすめ。

武庫川の渓谷美や、赤い鉄橋が映える“あの絶景ポイント”も、このコースの大きな見どころです。

参照サイト:JR福知山線廃線敷ハイキングプラン

旧福知山線廃線敷ハイキングで持っていくと便利なもの

 1. 懐中電灯(必須)

トンネル内部は本当に真っ暗なので、これがないと歩けません。

スマホのライトでも歩けますが、バッテリー消費が激しいので小型のLED懐中電灯があると安心です。

 2. 水分(必須)

ハイキングコース途中に自販機や売店はありません。

生瀬駅や武田尾駅で事前に購入を。

3. 軽食・おにぎり・パン(必須)

武田尾側の親水広場あたりのベンチで食べると最高です。

ゴミは必ず持ち帰りで。

4. モバイルバッテリー(必須)

トンネル内でライトとして使うと、スマホのバッテリーは想像以上に減ります。

また景色が美しいため、写真を撮る機械も多く、途中でバッテリー切れにならないよう、予備のモバイルバッテリーがあると安心です。

▼ ここから「あると便利」なアイテム

5. 歩きやすい靴(スニーカー〜トレッキングシューズ)

道はほぼ平坦ですが、砂利道が多く足裏が痛くなりやすいです。

柔らかめのスニーカーで十分ですが、底が薄い靴は避けたいところ。

6. レインウェア(雨予報なら)

山沿いの天気は変わりやすいので、折りたたみ傘か軽いレインジャケットがあると安心。

7. 軍手や薄手の手袋

意外と便利。

トンネル内や橋の手すりが鉄なので、冷たかったりザラザラしていたりします。

8. 汗拭きタオル・ハンカチ

秋〜冬でもトンネル内は意外と蒸し暑くなることも。

汗をかいたときに助かります。

9. 小型のレジャーシート

親水広場や展望広場で座って休憩できます。

特に紅葉時期は人が多いので、ベンチが空いていない場合に便利。

10. ウエットティッシュ

食事の前や手が汚れたときにあると便利。

鉄橋やトンネルの壁に触ると手が黒くなることも。

11. 日焼け対策(帽子・日焼け止め)

渓谷沿いですが、開けた場所では日が当たります。

特に春・秋は意外と日差しが強め。

12. 虫よけスプレー(夏〜秋)

川沿いは虫が出やすいので、苦手な人は持っておくと安心。

13. ポケットサイズのゴミ袋

ちょっとしたゴミを入れるのに便利。

ハイキングは「持ち帰り」が基本です。

14. 予備の電池(懐中電灯用)

ライトが途中で消えると本当に危険。

100円のボタン電池ライトを一つバッグに入れておくのも手。

【2025】旧福知山線廃線跡ハイキングコース レポ

スタートは、JR宝塚駅から一駅先の生瀬駅。

駅を出るとコース途中にはトイレがないので、ここで済ませておくのがおすすめです。

生瀬駅の改札を出た目の前にあるカフェ「dot.cafe(ドット・カフェ)」さんです。


モーニングは朝8時からで、ハイキング前の朝ごはんにもぴったりです。


日替わりランチ弁当は620円(税込、2025年11月現在)です。

デリバリーもされており、生瀬・名塩、宝塚の一部は配達料無料だそうです。

当日9時までの注文で、お昼に届けてくれます。

私も今度、注文してみようかな?


私はドットカフェさんの店内で食事をしたことはないのですが、春に浄橋寺へ参拝した際、ソフトクリームをテイクアウトしたことがあります。

それがこちら。


「もこもこ濃厚アイス」です。

ミルクの深い味わいと、ふわっとした食感が最高で、本当に美味しかったです。

ぜひ味わってみてください。

ドットカフェさんのすぐ西側にはミニコープもあり、午前9時から営業しています。

飲み物やパン、おにぎりなどが手頃な価格で揃うので、食料をまだ買っていない方はここで調達しておくと安心です。

この先はコンビニなどがないので要注意。


ミニコープの前にあった廃線跡入口までの地図です。


案内図の赤いルートを辿ると、廃線跡の入口にたどり着きます。

生瀬駅からは徒歩約20分ほどです。


それでは行ってみよ~!


176号線沿いを西に歩きます。


車道の左側にある旧福知山線の橋脚。

新線に切り替わる1986年7月末まで、この上を列車が走っていました。


旧福知山線廃線跡ハイキングコースへは生瀬トンネルを抜けていきます。


生瀬トンネルの入口です。

車用と歩行者用と分かれています。


トンネル入口の左手にある旧福知山線の橋脚跡。


生瀬トンネルに入りました。


歩行者用のトンネルは途中で終わり、自動車用のトンネルと合流します。


トンネルを抜けると、防音壁の横を歩く区間に入ります。


防音壁は透明なアクリル製。

見た目とは裏腹に、叩いてもびくともしないくらい分厚い防音壁です。

透明なアクリル製の分厚い壁のおかげで、車の音は驚くほど気になりません。


中国道の下までやってきました。


横断歩道を渡ると、もうすぐ到着です。


福知山線廃線跡ハイキングコースの入口が見えてきました。


ハイキングコース手前のカーブにある公衆トイレ。

公衆トイレといってもほぼ仮設トイレなので、生瀬駅でトイレは済ませておく方が無難です。


旧福知山線廃線跡ハイキングコースに到着しました。

JR生瀬駅からは約20分。


かつては蒸気機関車や列車がこの上を走っていたんですね。


振り返ると今は行き止まりになっていますが、かつては尼崎方面へつながる線路が続いていたのでしょう。


足元には古い枕木がそのまま残っていました。


旧福知山線廃線跡ハイキングコースの入口にあった案内図。


廃線敷ゲートにあった注意書き。


姥ヶ懐川橋梁が見えてきました。


少し進むと、武庫川の清流と色づいた山々が広がります。

京都に負けないほどの美しい紅葉で、しばし足が止まる景色です。




足元の木製の枕木は当時のまま。

今のコンクリート製の枕木とは違い、間隔も微妙にズレがあり、一本一本が手作業で並べられたものだと分かります。

その不揃いさが、なんとも言えない温かみを感じさせてくれます。


廃線跡から眺める武庫川の景色です。

木々の葉は徐々に色づき、秋の深まりを感じさせます。

明治時代にこの旧福知山線を走った乗客たちも、車窓からこの紅葉を楽しんでいたのでしょうね。


対岸の岩肌を見ると、鉄骨の足場のような遺構がありました。

これはかつて計画されていた武庫川ダム(堤高73m)の地質調査の名残だそうです。

ダムが建設されていれば、この景観は大きく変わったでしょうし、廃線跡ハイキングも楽しめなかったかもしれません。

北山第1トンネル(宝塚側)

いよいよ最初のトンネルが見えてきました。

北山第1トンネルです。

全長は319メートル。

このトンネルは1899年(明治32年)に阪鶴鉄道としてこの区間が開通した当時、ここにはまだトンネルが存在していなかったそうです。

線路は川沿いのわずかな隙間を縫うように敷かれていたようで、その痕跡となる踏み跡が今でも残っているのが分かります。

その後、国鉄に引き継がれたあと、護岸の維持が難しいことや落石の危険性、線形の悪さといった問題を解決するために新たに建設されたものです。

工事にはおよそ2年がかかり、1923年(大正12年)に完成しました。


いよいよトンネルに入っていきます。


トンネル内を歩くには、ライトが欠かせません。

私も家から懐中電灯とネックライトを持ってきていたのですが、まさかの懐中電灯が電池切れで点灯せず…。

仕方なくネックライトだけで進んだところ、足元の2メートルほど先がうっすら見える程度の明るさしかありませんでした。

この日は幸い、しっかりした懐中電灯を持っているハイカーの方が多く、その人たちの後ろについて歩くことで何とか進むことができました。

これから行かれる皆さんは、明るいLED懐中電灯を忘れずに持参することをおすすめします。


出口が見えてきました。


無事に最初のトンネルを抜けることができました。

「トンネル内照明なし

と看板がかかっていますが、これはハイカー向けではなく列車の運転士のためのもの。

北山第1トンネル(福知山側)

歴史を感じさせるトンネル入口の石積。

旧福知山線の廃線跡には全部で6つのトンネルがあり、どれも100年以上前のもの。

当時は重機もなく、ダイナマイトで岩盤を砕き、あとはノミやツルハシで掘り進めていた時代です。

レンガの天井や石積みの壁を見ると、当時の技術や苦労が偲ばれます。


最初のトンネルを抜け、しばらく進んでいくと、色づいた木々が現れました。


川沿いにあった保線作業員の退避所です。




制限速度 60キロの標識が、今も静かに残っています。

かつては蒸気機関車が黒い煙を上げながら、この武庫川渓谷を力強く走り抜けていたのでしょう。

その姿を一度でいいから自分の目で見て、乗ってみたかったなぁ…としみじみ思います。


廃線跡に残された枕木の上を一歩ずつ進んでいると、不思議と子どものころの冒険心がよみがえってきます。

映画『スタンド・バイ・ミー』で、リバー・フェニックスたちが線路の上を並んで歩いていたシーンが頭に浮かび、「あの世界に自分も入り込んだみたいだな」と思わず胸が高鳴りました。

まっすぐ続く枕木と静かな山の空気が、その雰囲気をさらに濃くしてくれます。


2つ目のトンネル、「北山第2トンネル」の前までやってきました。

周りの木々はすっかり色づき、鮮やかな紅葉が目に飛び込んできます。


北山第2トンネルです。

全長は413メートル。

廃線跡ハイキングコースで最長のトンネルです。


内部は、足元から約2メートルの高さまでは石積み、その上は天井までびっしりとレンガが積まれた造りになっていました。

しばらく歩くとあたりは一気に暗くなり、目の前にはほとんど何も見えません。

ネックライトのわずかな光を頼りに、慎重に歩みを進めます。


トンネル内部に積まれた無数の石やレンガを見ていると、これだけのものを積み上げた当時の人々の苦労や根気強さが伝わってくるようでした。

北山第2トンネル(福知山側)

無事に北山第2トンネルを抜けました。


トンネルを抜けると目の前にはきれいな紅葉が広がっていました。


廃線脇に、古びた見張り台が残っていました。

錆びついてかなり傷んでいるものの、まだ人が立てそうなほど形は保たれています。

きっと昔は、この上に立って列車の接近を確認し、周囲に合図を送っていたのでしょう。


武庫川を見下ろすと、渓谷を勢いよく流れる急流が目に飛び込んできました。

宝塚大劇場前のゆったりした武庫川しか知らなかったので、同じ川でもこんなに違うのかと少しビックリです。


3つ目のトンネル「溝滝尾トンネル(149メートル)」が見えてきました。

短いトンネルを抜けると、廃線跡ハイキングコースでも屈指の絶景スポットが目の前に広がります。

それが第2武庫川橋梁です。

鮮やかな赤色のトラス橋が印象的で、周囲の紅葉した山々とのコントラストが美しく、まさにインスタ映えする景色です。


10年ほど前に訪れた際は通行止めで、脇の作業員用通路を歩いた記憶があります。

今はかつて線路だった橋の中央に木の板が敷かれており、安心して渡ることができます。

ちなみにこの鉄橋。

「どこかで見たことがあるなぁ・・・」

と思ったら、映画『スタンド・バイ・ミー』で少年たちの冒険が始まるシーンに登場する鉄橋にそっくりなのです。

映画「スタンド・バイ・ミー」に登場した橋。

こちらは旧福知山線廃線跡にある第2武庫川橋梁です。

実際に並べてみると、本当にそっくりで、思わず気分はリバー・フェニックス。

橋の上を歩くと、映画のワンシーンの中に入り込んだような、不思議な高揚感を味わえること間違いなし!?



第2武庫川橋梁を渡ると、すぐに現れるのが長尾山第1トンネルです。


全長は306メートルで、入口には当時のトンネル名が記された看板が残っていました。


トンネルの出口に近づくと、目の前に秋の景色が広がります。


トンネルを抜けると、一面に紅葉が広がっていて、思わず息をのむ美しさです。



対岸の山々に広がる紅葉は、まるでパッチワークのよう。

このあたりは「展望広場」と呼ばれる絶景スポットで、長尾山第2トンネルまでの区間は「親水広場」として、桜や紅葉の名所になっています。


廃線跡を歩きながら眺める色鮮やかな紅葉は格別です。


兵庫を代表する名所の一つでありながら、外国人観光客は少なめ。

やはり外国人観光客の多くは京都や奈良に行くのでしょう。



親水広場へ続く道を少し上ると、親水広場に到着しました。


真っ赤に染まった紅葉が目に飛び込み、眩しいほどの美しさです。


息を呑むような美しい紅葉。

ずっとその景色を眺めていたくなりました。


親水広場にあった慰霊碑。


旧国鉄福知山線改修工事や神戸市の水道トンネル工事で亡くなった方の名前が刻まれていました。



親水広場の上にある桜の園。

また春の桜の季節に来てみたいです。


もうすぐゴールです。


到着しました。

この日はスマホや360度カメラで写真を撮りながら、のんびり歩いたので3時間ほどかかりました。

普通に歩けば2時間ほどのコースです。


目の前に見えてきたのは、田舎料理が味わえる畑熊商店さん。


畑熊商店では鹿や猪などのジビエ料理もいただけます。


生ビールセットは1100円でした。。

私もゴール後は畑熊商店さんでランチ…の予定でしたが、残念ながら満席で断念。

鹿や猪の串カツ、食べたかったなぁ…

このまま武田尾駅から電車に乗って帰っても良かったのですが、駅から徒歩5分の場所に無料の足湯があるので、せっかくなので寄ってみることに。


足湯は左へ進みます。


前回訪れたときは誰もいなかったのに、この日は満席。

5分ほど待って、ようやく席が空きました。

靴下を脱いで足を入れると、ぬるめのお湯がじんわりしみていきます。


疲れた足に心地よく、目の前には色づいた紅葉。

これはもう、最高の癒しですね。

10分ほど浸かっただけで、足の疲れがすーっと抜け、気分もリフレッシュ。

秋の美しさをたっぷり味わえた、旧福知山線廃線跡のハイキングでした。


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