多田銀山の「青木間歩」に行ってきた!夏でも涼しい天然クーラー体験ができるよ!

 


「暑い!どこか涼しいところに行きた~い!」

ということで、今回は兵庫県猪名川町にある多田銀山へ行ってきました。

目的は、坑道巡り。

銀山を掘って作られた坑道は、年間を通じて気温が約13度に保たれています。

なので夏の猛暑でも、中に入ればひんやり体験ができるんです。

ちなみに多田銀山の坑道は入場無料です。


多田銀山の駐車場は?

多田銀山へ車で行く場合は、「多田銀銅山 悠久の館」の駐車場にとめることができます。

駐車台数は5台、車いす使用者が利用できる駐車区画も1台あります。

駐車料金は無料です。


悠久の館の上には、悠久広場があります。

こちらにも無料駐車場があります。


サイクルスタンドもあるので、自転車で来てもOK。



駐車場の隣には、昔の採石跡が展示されていました。


多田銀銅山 悠久の館


多田銀銅山 悠久の館では、多田銀山の歴史が学べます。

 猪名川町に現存する絵図面(レプリカ)や採掘された鉱石などが展示されており、多田銀銅山の魅力を伝えます。

施設内にはコミュニティスペースやトイレも設置されているので、坑道巡りをする前に立ち寄るのに便利です。



多田銀山が賑やかだった頃の模型です。

賑やかだった当時の雰囲気が伝わってきます。


多田銀山で掘り出された鉱石です。

自由に触ることができます。


普通の石と銀や銅を含んだ鉱石の重さ比べも体験できます。

どちらが重いかな?


「多田銀銅山 悠久の館」の休館日は、月曜日(祝日の場合は翌日休館)です。

入場無料です。

 
悠久の館の対岸には、かつての代官所跡があります。



かつては「銀山三千軒」と言われれるほどの賑わいでしたが、現在は木が生い茂り、当時の賑わいを感じることは出来ません。

悠久の館から坑道「青木間歩」へは、徒歩10分くらいです。

それでは歩いていきましょう。


変わった形の石碑です。

ちょっと重そう。


石碑の隣には、立て札がありました。

金山彦神社


5分ほど歩くと見えてくるのが、金山彦神社。

大同2年(807年)創建との社伝を持つ金山彦神社は、この地域の中心として銀山の栄枯盛衰を見守ってきました。

御祭神は、山の神 大山祇命(おおやまつみのみこと)と金山彦命、金山比売命です。

金山彦命と金山比売命は伊邪那岐・伊邪那美両神の子どもで、鉱山の守り神、のち金属関係すべての守護神となり、同じ祭神をまつる神社が日本各地にあります。















ちなみに京都にある御金神社の御祭神も同じ金山彦命です。


金山彦神社をお参りしたら、坂道をもうしばらく歩きましょう。


緩い坂道なので、それほどしんどくはありません。


見えてきたのは、青木間歩(あおきまぶ)。

多田銀山で唯一、坑道内を見学できる間歩です。


階段を下りて小川を渡ると、すぐ目の前です。


青木間歩に到着しました。

青木間歩には、手掘りの露天掘りと掘岩機などの機械を使って採掘された坑道の姿が今も残されています。


青木間歩は全長約57メートル。

それほど大きくはありませんが、坑道体験するには十分な大きさです。

無料で体験できる坑道は、全国的に珍しいので、ありがたいです。

それでは中に入ってみましょう。


入った瞬間にひんやりとした冷気に包まれます。

この日は30℃を超える猛暑でしたが、坑道の中は約13度なので

とっても快適!

まさに天然のクーラーです。

中には5分ほど滞在しましたが、Tシャツ一枚でも

寒すぎることはなく、快適な時間を過ごせました。


坑道の高さは低いところは1.6メートルほどしかありません。

身長の高い方は、頭をぶつけないように注意して進みましょう。


採掘の跡でしょうか?


今のような機械がない江戸時代に手掘りされたと思うと、胸が熱くなります。

昔の人はすごかった!


案内板です。

功績1トンあたりの内訳が書かれています。

薄くなって見えませんが、金も少し含まれているようです。

もし掘ったら、金が出てくるのかな?




かつてはこの坑道で、たくさんの銀や銅が採掘されました。

坑道内の天井や壁には、ところどころ緑色に変色しているところがあります。

今でも中には銀や銅が埋まっているのかも?

でも坑道内を採掘することは危険なので、やめておきましょう。


青木間歩を出ると、露頭掘の跡の看板がありました。



露頭掘の跡です。

17世紀より以前は、このように採掘されていたみたいです。


青木間歩の下にある小川。

この日は小魚がたくさん泳いでいました。

お子さんたちが水遊びをするのに、ちょうどいい小川です。

砂金体験とかも、できればいいですね。


青木間歩からもう少し歩くと、台所間歩と瓢箪間歩と呼ばれる間歩があります。

どちらも青木間歩から徒歩15分くらいのところにあります。

台所間歩



安土桃山時代に豊臣秀吉が在城する大坂城の台所(財政)を潤すほど栄えたことから名付けられた、台所間歩。

残念ながら、立入禁止になっています。


台所間歩です。

立入禁止のため、これ以上先には進めませんでした。


ズームで撮影してみました。

崩落しているせいか、入口も小さくなっていました。

久徳寺跡


台所間歩と瓢箪間歩の間にあった久徳寺跡。

お寺があったようですが、その痕跡はまったくありませんでした。


久徳寺があった場所を、ズームで撮影してみました。

お墓?のようなものがありました。

久徳寺跡を後にし、先に進みましょう。

しばらく歩くと、この日のゴール「瓢箪間歩」が見えてきました。


ついに瓢箪間歩へ到着!


瓢箪間歩の案内図です。

豊臣秀吉の時代には、ここから大量の銀や銅が産出され、大いに栄えました。

豊臣秀吉が馬に乗ったまま、瓢箪間歩の坑道に入ったという言い伝えがあるそうです。


瓢箪間歩の入り口です。

真夏なので、雑草が生い茂っています。

やぶ蚊がたくさん飛んでいるので、虫除けスプレーは必須です。


瓢箪間歩の入り口です。

こちらも崩落の危険があるため、中には入れません。


ズームで撮影してみました。

かつては銀や銅が大量に産出され、豊臣秀吉が中に入ったと言われる瓢箪間歩。

今では寂しい雰囲気が漂います。

昭和41年から48年まで7年間だけ存在した事務所の跡もありました。




多田銀山散歩のまとめ

今回は兵庫県猪名川町にある多田銀山の坑道巡りを体験してきました。

夏でも涼しい青木間歩は規模は小さいですが、無料で楽しる貴重な坑道跡です。

足を伸ばして瓢箪間歩や台所間歩まで、散歩するのも気持ちよかったです。

ただし夏には大量のやぶ蚊が発生しますので、現地を訪れるときには

虫除けスプレーをお忘れなく。


多田銀山から車で30分ほど走ると、キャンプ場や天文台もありますよ。

takarazukatownjournal.blogspot.com


ちなみに銀山といえば、兵庫県の生野銀山も有名ですね。

こちらには全長約1000メートルの坑道を40分かけて巡るコースがあります。

入場料金は

・大人900円

・中高生600円

・小学生400円

・小学生未満は無料

です。

もうしばらく猛暑が続きますが、坑道の天然クーラー体験はおススメです!


多田銀銅山悠久の館

住所:兵庫県川辺郡猪名川町銀山長家前4−1

営業時間:9時00分~17時00分

定休日:月曜日

公式HP:多田銀銅山 悠久の館

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