中国産コロナビールを飲んでみた!副原料やメキシコ産との違いもご紹介

気温が上がり、ビールが美味しい季節になりましたね。

先日、いつも通っているスーパーで普段見かけないビールを発見!

コロナビールです。

「コロナビール」という名前は聞いたことはありますが、これまで一度も飲んだことがない私。

調べてみると元々メキシコ国内で生産されていたそうですが、2023年から生産拠点が中国に変わったそうです。

「中国産コロナビール」

って、なんだかすごく気になりますよね。

そこで今回はメキシコ産と中国産、両方のコロナビールを購入し、飲み比べてみました。

飲み比べた感想や中国産コロナビールの副原料などについて紹介します。

コロナビールとは?

コロナビールは世界180ヵ国以上で愛されている、メキシコ発祥のプレミアムビール。

すっきり、さっぱり飲める爽快感が特徴で、良質な原料だけを使用し、飲みやすさにこだわって仕上げたその味わいは他に真似できないコロナビールだけのオリジナルです。

リゾートにいるような開放感をもたらし、仲間たちと自然に会話が弾むコロナビールは、ライムをボトルに挿し込むスタイルで世界中に愛されています。

※アルコール度数:4.5%

コロナビールの生産国が中国に変わった?

2023年から日本向けコロナビールの製造拠点がメキシコから中国に変更されました。

コロナビールの日本国内での販売を手掛けるABインベブ・ジャパンによると、コロナビールの安定供給の確保および二酸化炭素排出量の削減を目的に、日本向けのコロナビールの製造拠点をメキシコから中国福建省の莆田(ホデン)工場に切り替えたそうです。

莆田(ホデン)工場は、メキシコ国外では最大のコロナビール製造所。

中国国内に製造拠点を構えるメリットは、中国国内をはじめアジア各国への輸送コストを下げられること。

ちなみに対象となっているのは、瓶のコロナビール(「コロナ エキストラ 瓶330ml」)となっており、それ以外の「瓶」や「缶」のコロナビールはこれまで通りメキシコ産のようです。

変更実施日: 2023年4月初旬以降順次切り替え
対象アイテム: コロナ エキストラ 瓶330ml
改定内容  : 中国福建省莆田(ホデン)工場に変更となります



コロナビールの生産地が中国に変わった理由

日本向けコロナビールの生産拠点がメキシコから中国に変更されたのは、どのような理由があるのでしょうか?

これについては昨今の世界的な輸送費の高騰が影響しています。


これまでコロナビールはメキシコで生産され、太平洋をコンテナ船に揺られ日本に輸入されてきました。

しかし世界的な輸送費の高騰に伴い、太平洋を横断するコンテナ船の運賃も急上昇しました。

日本海事センターのコンテナ運賃動向によると、ロサンゼルス~横浜間の40フィートコンテナの運賃は

・2018年2月…1090ドル

・2022年2月…2820ドル

・2023年5月…1320ドル

と5年前の約1.2倍になっています。



一方、香港~横浜間の40フィートコンテナの運賃は、1090ドル(2023年5月現在)であり、ロサンゼルス~横浜間に比べ2割以上安くなっています。

つまりコロナビールの生産拠点を中国に移すことで、2割以上物流コストを下げることができます。

今回、コロナビールの生産拠点を中国に変更したことは、物流コストの削減が一番大きな理由だったようです。


中国産コロナビールの副原料は?

日本向けコロナビールの生産拠点を中国に移転することに伴い、ビールの中身(副原料)にも変化が加えられました。

ちなみにビールの主原料は「麦芽」「ホップ」「水」「酵母」です。

それ以外の材料を副原料といいます。

日本では、酒税法でビールの副原料に使用できるものが定められており、主な副原料には、麦、米、とうもろこし、デンプンなどがあり、ビールの味を調整する目的で使われます。

メキシコ産コロナビールの原材料

メキシコ産のコロナビールの原材料を見てみると

麦芽、ホップ、コーン

と書かれており、副原料はコーンのみでした。

中国産コロナビールの原材料

一方、中国産コロナビールの原材料を見てみると、

麦芽、ホップ、米、コーン

と書かれており、副原料に米とコーンが使われています。

中国産コロナビールには、メキシコ産には使われていなかった「米」が副原料として使われていました。

中国産コロナビールの副原料に「米」が追加された理由は、味の平準化(均質化)を期待してとのこと。

副原料にコメを追加することで、コロナビールの味わいがどのように変化するのか気になりますよね。

ということで実際に飲み比べてみました。

コロナビール中国産とメキシコ産を飲み比べしてみた!

中国産とメキシコ産、同じコロナビールでも、味がどれくらい違うのか確認するため、飲み比べてみました。

缶がメキシコ産、瓶が中国産です。

コロナビールといえばライムを入れて飲むのが通な飲み方なのですが、ライムがなかったので、今回はグラスに注いでそのまま飲むことにしました。

なおグラスはプレモルですが、入っているビールはコロナビールです。

まずはメキシコ産から。


きめ細やかな泡だちと苦味やクセがなく飲みやすい。

すっきりした味わいのピルスナービール。


強めの炭酸で、暑い夏にピッタリのビールです。

「ビールは苦いから苦手」

という方にもオススメです。


一方中国産のコロナビール。

こちらは瓶ビールです。

日本で瓶ビールといえば茶色い瓶のイメージですが、中国産コロナビールの瓶は透明です。

瓶に直接印刷されたロゴがおしゃれで海外の雰囲気を醸し出しています。(中国産ですが・・・)

ちなみに王冠を開けるのに栓抜きが必要なので、家にあるかどうかご確認ください。

栓を開けてグラスに注ぎます。


泡立ちや香りはメキシコ産とあまり変わりはありません。

ただ炭酸の数が少し少ないかな?

それでは飲んでみましょう。

ごくごく!


一口飲んでハッキリ違いが分かりました。

苦味がなく、すっきりした味わいは中国産もメキシコ産も同じですが、

中国産コロナビールのほうが、よりまろやかなテイストです。

中国産には、お米が入っている影響でしょうか?

コロナビールの特徴であるキレの良さは影を潜め、よりマイルドな味わいになっていました。


中国産とメキシコ産のコロナビールを飲み比べた感想は

・メキシコ産コロナビールは、キレがあり爽快な飲み口

・中国産コロナビールは、まろやかで落ち着いた味わい

です。



どちらが好みかといえば、私は爽快感のあるメキシコ産かな。

メキシコ産コロナビールを飲んでいると、カリブ海のリゾート地「カンクン」にいる気分になりますが、中国産コロナビールを飲んでも、そんな気分にはならないんですよね。

どちらかといえば中国を流れる大河「長江」を見ながらのんびり食事をしているイメージ。

あなたはどちらがお好みですか?

中国産コロナビールのまとめ

今回は中国産コロナビールの副原料や飲んだ感想をご紹介しました。

生産拠点が中国に変わり、副原料にも変更が加えられたコロナビール。

「味わいの変化はない」

という販売元のコメントがありましたが、私には大きな変化があったように感じました。

ビール好きな方は、ぜひ一度飲み比べてみてください。

いつの間にかバドワイザーも韓国産になっていました


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