韓国産バドワイザー(Budweiser)を飲んだ感想や口コミをご紹介

先日「酒のやまや」に行ったときのこと。

世界のビールを集めたコーナーを見ていると、気になるものを見つけました。

それが、こちら。

バドワイザーです。

「普通のバドワイザーじゃん」

とお思いの方も多いと思います。

しかし、値札をよく見てみると・・・


「バドワイザー500ml缶」

と書かれた上に、韓国の国旗が書いてあります。

「バドワイザーといえばアメリカのビール」

とばかり思っていましたが、いつの間にか韓国産になっていたようです。


「韓国産のバドワイザーって、どんな味なんだろう?」

と疑問に思い、一本買ってみました。

今回は日本向けバドワイザーが韓国産に変わった理由や、韓国産バドワイザーを飲んだ感想をご紹介します。

日本で販売されているバドワイザーはアメリカ産ではなく韓国産

「バドワイザーといえばアメリカのビール」

というイメージが強いですが、2023年9月現在、日本国内で販売されているバドワイザーはすべて韓国産です。

「なんでアメリカのビールを韓国で作ってるの?」

と不思議に思う方も多いのではないでしょうか?


ここで少し日本におけるバドワイザーの販売の歴史を振り返ってみましょう。


もともと日本では、サントリーがバドワイザーのライセンス生産を行っていました。

その後、キリンビールとアンハイザー・ブッシュ社の合弁企業がバドワイザー・ジャパンを設立、バドワイザーの生産を行いました。

バドワイザー・ジャパン解散後はキリンビールが引き続きライセンス生産および米国製バドワイザーの輸入を行っていましたが、2018年12月末を持って日本版バドワイザーの生産を終了。

2019年1月1日からは、バドワイザーの日本国内事業をアンハイザー・ブッシュ・インベブ ジャパン(東京・渋谷、以下ABIJ)が引き継ぎ、輸入販売を行っています。


ABIJが引き継いだ当初は、缶とワンウエイ瓶は米国、業務用の樽製品は韓国で製造したものを輸入していましたが、2021年6月頃から缶製品も韓国産を輸入するようになり、2023年現在、日本国内で入手できるバドワイザーはすべて韓国産となっています。


バドワイザーが韓国産になった理由

日本向けのバドワイザーが、アメリカ産から韓国産に変更された理由は何でしょうか?

太平洋を隔てたアメリカから日本に近い韓国に生産拠点を移すことのメリットは

・(飲食店向け)樽生ビールの品質や鮮度向上

・二酸化炭素排出量の削減(コンテナ船のCO2排出削減)

・バドワイザーの安定供給の確保

といった理由が考えられます。


しかし、日本向けバドワイザーの生産拠点を韓国に変更した最大の理由は、

コロナ禍に伴う輸送費の高騰

ではないでしょうか?


以前はアメリカから太平洋をコンテナ船で輸送されてきました。

しかし2020年後半以降、コロナ禍に伴うコンテナ不足やサプライチェーンの混乱に伴い、日本とアメリカを結ぶコンテナ船の運賃が急騰しました。

日本海事センターのコンテナ運賃動向によると、ロサンゼルス-横浜間の40フィートコンテナの運賃は、コロナ禍以前の2020年1月は1200ドルでしたが、2021年5月には2550ドルまで急騰しています。

一方、釜山-横浜間の40フィートコンテナの運賃を見てみると

・2020年1月 1030ドル

・2021年5月 1490ドル

でした。

年月 ロサンゼルス-横浜間 釜山-横浜間
2020年1月 1200ドル 1030ドル
2021年5月 2550ドル 1490ドル

2021年6月に日本向けバドワイザー缶の輸入がアメリカ産から韓国産に変更されましたが、直前の2021年5月時点では、韓国発の運賃は太平洋横断と比べ4割以上安くなっていました。

つまりバドワイザーの生産拠点を韓国に移すことで、4割以上物流コストを下げることができたのです。

ABIJが日本向けバドワイザーの生産拠点をアメリカから韓国に変更したことは、物流コストの削減が大きな理由であったことは間違いないでしょう。

参照:日本海事センターのコンテナ運賃動向


韓国産バドワイザーのラベルや原材料


ラベルには、バドワイザーの代名詞である

「KING OF BEERS(ビールの王様)」

の文字が誇らしげに書かれています。

ラベルをみると、アメリカのビールにしか見えませんが・・・


ラベルの裏を見ると

原産国名:韓国

と書かれていました。

バドワイザーが韓国産になっているという情報は本当でした。

ちょっとショックです。


次に成分表を確認してみましょう。

韓国産バドワイザーの原材料は

・麦芽

・ホップ

・米

が使われていました。

アルコール度数は5%でした。

韓国産バドワイザーを飲んだ感想

バドワイザーを飲むのは、かなり久々な私。

若い頃、一時期バドワイザーにハマり、よく飲んでいたのですが

当時のバドワイザーに対する印象は

・苦みが少なく飲みやすい

・強炭酸でゴクゴク飲める

・麦芽の旨味を感じられる

というもので、これぞアメリカのビールって感じでした。


韓国産に変わったことでどのような味の違いがあるのでしょうか?

さっそく飲んでみましょう。


コップに注いでみました。

注ぐのが下手で泡ばかりになり、スミマセン。


ビールの色は、透き通るような明るいゴールド。

泡立ちもよく、きめ細かな白い泡との対比が美しいです。

ゴクゴク。

相変わらず苦みが少なく、飲みやすいです。

キリンラガーやスーパードライといった国産ビールが苦手な人でも、バドワイザーなら飲めるという方も多いのではないでしょうか?

水のように薄くて、ゴクゴク飲めちゃいます。


しばらく飲んでいると、ほのかな甘さが感じられます。

副原料に米を使っている影響でしょうか?

一方、麦芽の旨味はあまり感じられません。

若い頃に飲んでいたバドワイザーの味とは少し違うように感じましたが、苦味が少なく、ゴクゴク飲めるのは、やはりバドワイザー。

暑い夏にピッタリのビールでした。


韓国産バドワイザーの評判、口コミは

ここでは韓国産バドワイザーの評判や口コミをご紹介します。

ビール好きな方は、韓国産バドワイザーをどのように感じているのでしょうか?


やっぱり韓国産とは全然違います。

原産国を分からない人でも違いが明確にわかるくらい、味が違います。

こっちはおいしい。

苦味と同時に旨味があり、のど越しは旨味が勝ち、後味はビール飲んだー!

を感じます。

Amazonレビュー


アメリカ製はある程度ボディがあって旨みがあって麦芽をしっかり使っている感じ。

今回はセールで安くなっていたこれを購入

韓国産は軽いとにかく軽くてスカスカで発泡酒のような感じ。

IPAやヘイジーに慣れた舌には物足りなさすぎる。

Amazonレビュー


韓国産、アメリカ産両方購入したがテーストが全く違った。

アメリカ産がGOODであった。

Amazonレビュー


ビールはバドワイザーだけ20年くらい飲んでいますが、アメリカ缶と比較し韓国缶は軽さがなくのっぺりした味に感じます。

韓国缶なら近所のスーパーでも安く売っていますので、この状況ではアマゾンから購入する意味がありません。

ぜひアメリカ缶の復活を望みたいところです。

Amazonレビュー


口コミをみると、韓国産とアメリカ産の味の違いをあげる人が多いようです。

「アメリカ産の方が好き」という意見も目立ちます。

takarazukatownjournal.blogspot.com


韓国産バドワイザー(Budweiser)のまとめ

今回は、韓国産バドワイザーを飲んだ感想や口コミをご紹介しました。

バドワイザーといえば、苦味が少なく、爽快な飲み口が楽しめるビールの代名詞。

韓国産に変更されたことにショックを受けている人も多いようですが、暑い夏にピッタリの爽快なビールであることに変わりありません。

あなたもぜひ一度、ご賞味ください。


コメントを投稿

2 コメント

  1. 米バド好きな人にしたら糞まずい。

    返信削除
  2. 好きになれないから Budweiserは買うのやめました。

    返信削除